活動を振り返って・2
【千葉県在住・シンプソンズファン】
CCレモンキャンペーンがはじまる前からのファンです。
チョコチョコと集め続けたグッズも、今では凄まじい数に膨れ上がっています。
値段を計算してみようか・・・とよく思うのですが、かなり凹みそうなので止めておきます(笑)
私が映画化のニュースを知ったのは2004年の末くらいだったでしょうか?
(そのときは「2006年のクリスマス映画として公開」とのことでしたが)
つまり約3年間、この映画の公開を楽しみにしていたわけなんですよね・・・
日本での公開をルンルン気分で待っていたのにも関わらず、
"あの"ニュースが入ってきたときにはもう・・・
夢ではないのか?と1回ふて寝をしましたが、やはり事実。
怒りよりも悲しみがこみ上げてきて大変なことになりました。
そんなとき「東京国際映画祭」の特別招待作品として「ザ・シンプソンズ MOVIE」が
字幕版で上映されるとの情報が!
はい。観にいきましたよ〜
(詳しくは以前書かせていただいたレポをご覧ください)
笑い・苦笑い・感動!バランスのとれた、素晴らしい映画でした。
また、10月には、ファンのみなさんの願いが叶い、
DVD版にオリジナル声優版の吹き替えが収録されることが決定!これほど嬉しいことはありません。
ほとんど「考える会」のみなさんのお力にはなれませんでしたが、
このような活動に参加できたことを嬉しく思っています。
みなさんありがとうございました!
日本での"本当"のシンプソンズブームを願いつつ、このあたりで締めとさせていただきます。
【京都在住・40代男性】
この活動を知ったのは、RSSリーダーに登録して毎回愛読しているウェイン町山氏のBlogにて。紹介と共にリンクされていた"考える会"Blogを見た後、SERIZOさんに賛同と協力の意志を記したメールを送り、メンバーの一人に加えてもらう
ほぼ同様の経緯で参加した『ホテル・ルワンダ』公開請願運動の際には、地方在住ということで地元の映画館での署名を働きかける位しか、実質的な行動が出来なかった経験から、skypeによる音声チャットの導入を提案。複数会話時の上限が案外少なかったり、各OSヴァージョン別の仕様の差など、予想外の各種問題が表面化して慌てさせられるという経緯はあったものの、基本的に回線料フリーのリアルタイム遠隔会議を実現させられたのは、ほぼ唯一の功績かもしれない。まあ、自分がskypeを開発したわけでは無い以上、そんなに胸を張れる事じゃないのはもちろん、一部のメンバーの睡眠不足や過労を招く原因を与えてしまったワケですが…
なお、9月23日に秋葉原にて開催された決起集会の際にも、地方在住メンバーおよび賛同者のskype castによる同時中継を行ったのものの、会場の回線が予想以上に細かったせいで思惑通りはいかなかった。しかし、会場からの音声が途絶えた間に skype参加組の方々と会話したのは、怪我の功名であった(これが、後の大阪オフ開催につながる)
その後、極めて微力ながら活動への助力を続け、今日に至るという次第
これからの予定としては、先日のロフト+1でのイベントにて試作版を発表して頂いたエピソードガイドを、1日1話毎のペースでも作り続けることかな。まだ、手をつけてはいないんですけどね
活動を振り返って・1
会の活動に実働メンバーとして参加した人たちの体験談です。
【30代・女性】
もともとコアなファンと呼ばれるほど「ザ・シンプソンズ」に詳しくありません。
TVK時代にちょっと観ていたのと、FOXチャンネルを横目で観ていた程度で、
DVDBOXもシーズン1を買ったっきり、グッズもほとんど持っていませんでした。
ザ・シンプソンズMOVIEの声優変更を知ったのはたしか8月の下旬あたり。
ショックのあまり何で知ったか記憶がおぼろげなのですが、おそらくネット上で
確認したのだと思います。
慌てて「声優変更」でネット検索、「声優変更を考える会のblog」にたどりつき、
すぐに芳名帳に署名しました。
自分のBLOGに記事を書き、考える会のBLOGを見ながらそわそわと数日後…
決起集会の告知を見てどこかのスイッチが入ったのか、頭に血がのぼったのか、
「シンプソンズファンの楽しい集いとなるようにと考えています。」
という記事に誘われて参加メールを送信、ふらふらと向かった秋葉原。
決起集会の会場に入ったとき、正直「ここにいていいのだろうか;」と思いました。
対策を練ったりアプローチしてゆくスキルがない、webプログラムの知識もありません。
集会のあとも役割分担が決まっていく中「自分にできることがはたしてあるのか…;」と
悶々としていたとき、mixiのシンプソンズファンのかたに署名やアンケートのご協力を
お願いする活動の提案があり、草の根運動のお手伝いをすることになりました。
この活動でたくさんのシンプソンズファンのかたから激励のメッセージを頂きました。
TV声優版吹替えDVD収録が決定したときも喜びのメッセージをたくさん頂きました。
本当に嬉しかったです。
参加をきっかけにメンバーはじめ、たくさんのシンプソンズファンと知り合うことができ、
たくさん助けていただきました。本当にありがとうございました。
いま現在も声優変更をご存知ないファンのかたが多くいらっしゃいます。
これからも草の根運動歩兵部隊として会の活動を応援していきたいと思います。
【東京都在住・20代・男性】
中学生のころ、とある地方局でシンプソンズを見てました。
その後、時が流れること数年・・・
社会人になってから、DVDをこつこつ集めていました。
忘れられなかったんですね、面白かっただけに。
そんなとき、シンプソンズ・ムービーのニュースが…
思わず、狂喜乱舞するかのごとく、よろこびました。
そんなあと、タレント吹替のニュースが…
思わず、凶器連打するかのごとく、ブチギレました。
そこで当然、決起集会に参加。
―に、至るわけですが、そのときは
「みんなでドーナツでも食べるのかな?」という軽い考えと
自分が何をすればいいのかわからないという漠然とした気持ちを
抱えていました。
そんな自分をよそに、
会場にいた、具体的な考えを持った人、
すでに行動している人たちに 驚かされました。
行動的な人が多かったですね。
そうこうしているうちに、「米国FOX本社向けの手紙」の英訳の案が出ました。
日ごろ、シンプソンズのみならずDVD作品をリピートして観賞するときは
「日本語吹替+英語字幕」、「英語+日本語字幕」、「英語+英語字幕」で
英語を勉強している(つもりの)自分なら「これならできるかもしれない」と引き受けました。
そこで、他の方と協力して、英訳に着手―。
日ごろの勉強の成果を発揮した・・・ か、どうかは謎です。
考える会全体としては、手探りの状態の中、
具体的な案を考え出しながらの活動だったと思います。その過程がすばらしい。
それを見るだけでなく、
わずかばかりながらも 力になれたことをうれしく思います。
ご協力していただいた みなさん、ありがとうございました。
P.S.ドーナツオフは いつの日にか。ヾ( ̄∀ ̄)ノ◎
活動休止ならびにBLOG終了予告
映画版「ザ・シンプソンズ」声優変更を考える会は2008年1月25日をもって活動を休止いたします。
2007年12月15日の映画「ザ・シンプソンズMOVIE」の公開から約1ヶ月が経過しました。会の目標であった劇場公開はいまだ実現出来ていませんが、20世紀FOXホームエンターテイメントから2008年3月19日にTV声優版の収録されたDVDの発売予定が告知され、ファンはひとまず、映画版を見られるようにはなりました。当初は東京2ヶ所だけだった字幕版も大阪での上映が決定し、ファンの熱意で地元の映画館が動いてくれれば字幕版をスクリーンで見られる可能性が示されました。
まだ全てが終わったわけではありませんが、ここで、BLOGの更新を停止し、コメント欄・芳名帳・アンケートも停止いたします。
ただし、他の作品でシンプソンズと同じような事態になった時に「考える会」の活動記録が何かの参考になるかもしれないと考え、全て現状のまま閲覧できるよう保存しておきたいと思います。
また、大阪の字幕版上映情報などはメンバーが新しく開設するBLOGなどで継続してお伝えしていく予定です。
当BLOG終了以降、会のメンバーはそれぞれのファン活動をおこなっていきます*1が、シンプソンズ映画第2弾が製作され、今回と似たような問題が起きたときには再び結集し、活動を再開することとなります。その時はどうぞよろしくおねがいします。
最後は、会の活動に実働メンバーとして参加した人たちの体験談を生の形で届けたいと思います。
同じような活動を行おうとする方に参考にしていただければ幸いです。
*1:個別のファン活動に関する告知は当BLOGの最終エントリに追記する形で行う予定です。
字幕版が大阪で上映決定!!
関西地方の皆さん朗報です。
大阪のシネマート心斎橋で2月2日から、
「ザ・シンプソンズMOVIE(字幕版)」の上映が決定したそうです!
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/topics/20080111_1058.html
【シネマート支配人さんのブログ】
http://cinemart.buzzlog.jp/e61682.html
1日1回だそうですが、これは全国のシンプソンズファンにとっての大きな一歩になるのではないでしょうか。
字幕版のフィルムはもう一本あります。全国のシンプソンズファンを喜ばせてくれる映画館が名乗り出ることを期待いたします。
シネマート心斎橋さん、ありがとうございました!
【シネマート心斎橋】
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinsaibashi/
ポルノ鈴木さんのコラム・その2
現在発売中のゲーム雑誌「CONTINUE」(太田出版)Vol.37のポルノ鈴木さんのコラムで、
劇場版ザ・シンプソンズ声優問題を考える・その2が掲載されています。
コラム「PORNADE(ポルネイド)特別編」は86ページに掲載されています。
昨年、声優変更問題を取り上げられたポルノ鈴木さん(CONTINUE_Vol.36)。今回は、実際に映画を観てからの感想とプロモーション方法についての評論をされております。
声優変更発表から始まったこの騒動、映画の上映が一区切りつき、これから発行される映画雑誌・アニメ雑誌などでどのように評価・批評されるのか、注目です。
表紙は「もやしもん」のオリゼーが目印です。
ポルノ鈴木さん、ありがとうございました。
板坂先生の言葉を受けて
板坂先生が文中で言及されている映画「マスター・アンド・コマンダー」予告編問題は、「ホテル・ルワンダ」公開運動と並び、ネット発の「公開前の映画に関する運動」として印象深いものでした。
顛末は板坂先生のページに詳しく載っています。
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~itasaka/hato/M&C.html
映画版「ザ・シンプソンズ」が公開されてから約3週間、2008年の1月上旬の時点で、字幕版はコンスタントに集客があり、タレント吹替え版は多くとも映画館には10人程度の集客との報告が入ってきています。
TV声優版が上映されたらどれくらいの集客があったのでしょうか?
板坂先生も「この問題を少しでも不幸に終わらせないためには、声優さんの吹き替えバージョンの劇場公開しかありません」と繰り返し仰られています。
時期は急ぎません。DVDが発売されたあとでも、映画第2弾が始まる前でも構いません。ですが、アメリカのシンプソンズ製作者たちが「映画館で観てもらいたい」と送り出した「映画版」をぜひ、「日本のファンが望むTV声優版」の形で映画館で見る機会を与えていただきたい。
20世紀FOX映画という映画会社が「映画館の意義と存在」を否定することがないことを強く望みます。
板坂耀子先生による 「『シンプソンズ』の件。(2007.12.29)
タレントさんの吹き替え版はやはり不評のようで、早々に上映を打ち切る映画館もあるのではないかと噂されています。
字幕版の方はそれなりに客が入っているようです。私も字幕版を見ようと思っていたのですが、これは全国で二カ所(どちらも東京)しか公開されていないようです。
いろいろ事情や心情はあったのかもしれませんが…まったく不幸な結果ですね。
今からでも何かできるとしたら、声優吹き替え版の劇場上映か、せめて字幕版の上映を増やすことでしょう。
映画もアニメも見ないまま、こういう発言をしているのは私も実は不安なのです。しかし「マスター・アンド・コマンダー」の時もそうでしたが、このような問題はいつも「見てみなければわからない」と態度を保留していると、「この目で見てわかった」時にはもう完全に遅い、というのがほんとに救いのないところです。少しでもとりかえしのつく段階でどうかしようと思ったら、「信用できる人たちの発言を信じる」ことしかできない部分がどうしてもあります。これは、私が専門分野でやっている研究や教育の世界での、最初で最後の鉄則「自分で確かめたことしか信用するな」とは完全に矛盾するのですが、それでもこういう状況下では、その鉄則を曲げざるを得ません。
せめてタレント版やアニメを見てはどうかという人もいるでしょうが、これも「マスター・アンド・コマンダー」の時の苦い体験から、ある作品を鑑賞する時、作品と関係ないさまざまな感情を抱きながら見るのは、危険だし不快なことだと痛感しています。私は「マスター・アンド・コマンダー」という映画を深く愛して高く評価していますが、それでもあの映画を見るたびに、予告編で感じた嫌悪感がよみがえってきて、決して虚心坦懐に楽しめません。それもあるから、私はこんなにしつこく、あの予告編とそれを作った人の精神を憎むのです。
私はこれでも、現実にはけっこう何でも許すし忘れるしこだわりません。生きている人間や現実には寛容な方だと思います。人を責めるほど自分が完全とも思っていない。でも、その分、虚構の世界に関しては容赦しません。自分が容赦されなくてもしかたがないと思っています。「マスター・アンド・コマンダー」でも「シンプソンズ」でも、そのようなことをした人そのものはいくらでも許せるし忘れるし、親しくなれも笑いあえもしますけれど、作品に対して壊れたり傷ついたりしたイメージは回復しませんし、その原因を忘れもしません。
そういう点では、私は「シンプソンズ」という作品とは不幸な出会いをしたと思っています。「こんなかたちでも知り合えてよかった」と言えるようになるためには、細心の注意をはらって作品に近づき、触れていかなければならないと感じています。安易な気持ちで見て、たかがFOXを批判するために「いい」とか「すばらしい」とかいう評価はしたくない。
用心深すぎるかもしれないし、神経質すぎるかもしれない。でも、現実とちがう世界を作り出し、人を泣いたり笑ったりさせる作品のすべてには、皆それだけのことをしてやる価値がほんとはあるのだと私は思っています。実際にはいつもは、なかなかそうできなくて、適当に気軽に見ているにしても。
そういう作品を扱う仕事についている人たちに、そのことをよくわかっていてほしい。原子力発電所とか宇宙ロケット飛ばすなみの緊張感でいてほしい。