Cutで「ザ・シンプソンズMOVIE」が取り上げられました


ロッキング・オンから発売されているCut12月号のCUT-UPSで、
原作者マット・グレーニング氏、製作総指揮ジェームス・L・ブルックス氏、監督デヴィッド・シルヴァーマン氏の豪華トリオがザ・シンプソンズMOVIEについて語っています。テキストは小西未来さんが担当されています。 必読です。
放送開始から20年にして映画化に至った経緯、制作スタッフ召集の裏話、そして御三方のシンプソンズへの愛と、シンプソンズMOVIEを待ちわびるファンへの熱いメッセージが込められています。


ブルックス「(一度も見たことない人でも、熱心なファンでも)誰でも楽しめつつ、ファンに報いる作品を作ろうとしている」


レーニング「細かな点まで注目するファンには特に報いたい。だから色んなお楽しみを差し込んであるよ」


ブルックス氏もグレーニング氏も「新しく見る人を楽しませつつ、ファンに報いる」姿勢を鮮明にしておられます。
翻って日本ではどうでしょうか。日本のこの現状は、彼らの意を汲んだものなのでしょうか。
また、グレーニング氏はシンプソンズがなぜこれほどの長寿番組になったかについて、こう言っています。


「声優やアニメーターがセリフを付け加えたり、脚本家がアニメーションに対して助言したり、
誰もが何かを付け加えていくんだ」


自分は選ばれただけだから何も責任はなく、意見を聞く必要もなく、やり方は自分の好きでいいし、最低限の事だけこなせばいい、という発想では、20年に渡るテレビシリーズ、大勢のスタッフが試行錯誤してイメージを構築し続けた番組を支えることは、とても出来ないのです。
レーニング氏はこうも言っています。
「映画を作る一番の理由は、この目で観客の反応を見てみたいから。テレビでは、ほんの数人の反応しか見られない」


御三方が、日本のシンプソンズの現状を知ってくれることを願っています。
日本のファンが劇場で笑うためには、字幕版とテレビ声優版の全国劇場上映が必要です。
「ほんの数人の反応しか見られない」現状では、絶対に満足できません。
20世紀フォックス映画に対して、テレビ声優版のフィルム製作と劇場公開、そして字幕版の公開規模拡大を求めます。


小西未来さん、ありがとうございました。