興行収入について
12月15日に初日を迎えた「ザ・シンプソンズMOVIE」の土日(15,16日)の興行収入*1が発表されました。
作品の興行を予測する上で、初日と二日目のデータは非常に重要であると言われています。
http://www.boxofficemojo.com/intl/japan/?yr=2007&wk=50&p=.htm
シンプソンズは16位です。
66スクリーンで公開(うち字幕版2、タレント吹き替え版64)、
土日の興行収入は69,746ドルで、1ドル113.329円で換算して、
7,904,244円。800万円に届かずです。
1スクリーンあたりの平均興収は1,057ドル=119,789円。12万円弱。
そして先行と先々行上映を合わせた累計興収は74,049ドル、8,391,899円。
15日、16日のTOHOシネマズ六本木ヒルズとお台場シネマメディアージュのチケットはどの回もほぼ完売状態。
掲示板の書き込みやブログのレビューなどで「字幕版を観ようと足を運んだのに、満席で入れなかった。予約が必要だった」という報告が見られました。
一方の、日本全国で上映されているタレント吹き替え版の方は、「初日なのにほとんど誰もいません」「客は三人だけだった」「自分一人の貸し切り状態」などの声が相次いでいます。
興収790万円ということは、全員が1,300円*2で入場していると仮定すると、
日本全国でこの2日間に、約6,077人が鑑賞に訪れたことになります。
そして、六本木(108席)は土曜日5回・日曜日3回、お台場(154席)は1日2回上映。
それぞれの劇場の入場者数は以下の通りです。
六本木
15日108人×5回≒500人(深夜2:50は満員ではなかったということなので減らした)
16日108人×3回=324人
合計:824人
お台場
15日字幕(4回うち深夜2回)141人、吹き替え(4回)91人
16日字幕(2回)76人、吹き替え(4回)113人
字幕合計:217人 吹き替え合計:204人
ということで、土日に字幕版を観た人の数は合計約1,041人。
1スクリーンあたり、520人です。
そして6,077−1,041=5,036ということで、
残りの5,036人がその他の全国の劇場に訪れた観客数ということになります。
64スクリーンで5,036人ということは、タレント吹き替え版を土日に観た人の数は、
1スクリーンあたり、79人ということになります。
まとめると、
字幕:吹き替え=520:79≒7:1
字幕版はタレント吹き替え版の7倍近く支持されているということになります。
これはid:SERIZO:20071214:p5で示したアンケート、
http://q.hatena.ne.jp/1191045524
http://q.hatena.ne.jp/1191049077
の結果よりも、さらにシビアな開きでした。