活動を振り返って・4

【埼玉県在住・20代男性】
8月15日(水)、もうそれから4ヶ月が経過していることに驚かされる。その日は映画の声優発表記者会見が行われ、このとき初めてタレントが声をあてることを知り、強いショックをうけて慌てふためいたのを覚えている。

どうしたら良いのかまったくわからない。某掲示板にでも書き込んでみようかと考え掲示板を覗いてみた。どうやら自分は若干乗り遅れていたようで、自分が思っていたことは既に書込みがなされていた。どうやら仲間は日本中にいるらしい、これは何かが起きるぞ。

そうは言っても自分が先導してシンプソンズをどうこうしようとするとやはり壁があり、また「出過ぎたマネをしているのではないか?」という懸念が頭によぎり積極的に活動するに至らなかった。このときの消極的な姿勢は今でも自分自身の好ましくないところでもあるが、所詮1人の力では限界があるという事を考える会に入ることで、シンプソンズファンの方々の言葉を聞くことで思い知ることになる。

程なくして反対派(賛成派なんていないわけだが…)の中に目立った動きをする人(達)を発見!「これは行動起こす奴がいるな。」と思い調べてみたらあっさり見つけることができた。

「決起集会を開きます」すごい奴がいたものだ。悩んだあげくギリギリになって決起集会に参加することにした。以上が今現在「声優変更を考える会」に身を置くことになった経緯である。なんてことはない、実は自分が思っていた以上に自分はシンプソンズファンだったということだ!



会の年齢層を知ったとき、同時に自分が一番年下(後にもっと年下が参加)だという事を知った。何故か不思議とジェネレーションギャップを感じなかったが、まわりが全員年上でしかもある程度はなれているというのだから、失礼の無いように振舞わないといけないと思った(←本当か?)。しかしシンプソンズファン全体の年齢層を考えた場合自分と同じ年代がもっといても良いはずなのだが…。

もうひとつ会の構成として、会の中にはいわゆる業界人なんていうのは1人もいなかったし、強いコネがあるわけでもなかった。だがある程度の人数が集まったことで、それぞれが多彩な能力を発揮し、活動の幅を広げていたことにちょっと感動していた。

そんな中において、「自分はあまり役に立っていないのではないか?」という不安を抱き、「何も出来ない、いや、しようとしないのは会に参加している意味を失ってしまう。」と思うようになり、最悪でも会議に参加し、発言することを心がけるようになったのは会の真剣さが伝わってきたからだ。

前述にあるように、定期的に行われる会議に参加してはいたが、会の一員として特に決まった役割を負っていたわけではなかった。それでも「役割は自分で見つけるしかない、やれることをやろう。」そう思ってからは、情報収集を中心とし個人的に動いた部分も含めて自分なりにではあるが納得いく活動ができたと思う。いささか雑多な内容だったのは申し訳ないところだが…。

最後に、この文章を書いている12/12時点で、自分はまだ試写会や先行上映会などには行っていない。つまりまだ映画を見てはいない。映画館へ行くのが非常に待ち遠しい反面、全国の字幕公開規模と東京以外のシンプソンズファンのことを考えるといたたまれない気持ちになる。最高の映画を最高の状態で大きなスクリーンで見たいのはみんな同じはずだと思う。

【埼玉県在住・30代女性】
シンプソンズのキャラクターは、10年以上前から知っていたのですが、
今思い返すと、動画で初めて見たのはCCレモンのCMかもしれません。
バートとリサが登校するときに忘れ物をし、最後にホーマーが服を着忘れて出勤するシーンを見た時、
ホーマーのあまりのおバカっぷりに「この人、ただ者ではない」と興味を覚えました。


その後、英語版のシンプソンズのビデオを借りる機会があり、そこからはまりました。
言葉が分からなくてもホーマーのすごさは充分に伝わり、なんとかセリフを理解しようと同じビデオを何回も見続け、海外旅行に行く友人がいたらお土産にビデオをお願いし、最終的にはビデオデッキに接続すると字幕が出る機械まで買い、必死で見ていました(DVDとケーブルTVの存在を知らなかったのですね)


そしてやっと、ケーブルTVの存在を知って日本語でも見られるようになったのですが、
英語版と日本語版で、声に全く違和感がないことにまず驚きました。


アメリカで映画が制作されると聞いた時は、アメリカまで観に行こうかとも考えたのですが、
日本でもきっと上映されるだろう。そしたら初日はスターウォーズの時のように、
お祭りみたいになるんだろうなあ。と、それはそれは期待して、待ちこがれていました。


声優変更の話を聞いた時、最初は「ガセだろう」と聞き流してしまったのですが、
どうやら本当で、しかも家族全員変わってしまうと知った時は、怒りと絶望感で呆然となってしまいました。
何とかしなければ。でも一人では何から始めたらいいのか分からないし、どうしよう・・・
と思っていたところに決起集会の話があったのです。
とにかく、こんなに怒っている人がいるんだという事を伝えたかったので友人と参加したのですが、
会議室に入った瞬間「部屋を間違えた?」っていうくらい、部屋中が緊張感でみなぎっていて、即座に帰りたくなりました。
結局、話が進むにつれて、みんな同じような思いを持ってここに来ているということが分かって、
最後には「参加してよかった」と思ったのですが。


当初、署名活動をする予定だったので、署名用紙を作ることならお手伝いできると思い、
署名用のフライヤーとハガキを各1000枚作成しました。
街頭で配る他にも、お店や映画館など、いろんな場所に置いてもらう予定だったので、どこに置いても目立つように、またこの問題をあまり知らない人にも理解してもらって、協力してもらえるように。というのを念頭に置きながら作っていましたが、署名運動をする前にDVDの決定があったので、この署名用紙は(残念ながら?)お蔵入りとなってしまいました。
毎日仕事から帰って、明け方まで作業をしましたが、今考えてみても、体力的にも精神的にもよくやったなあ。と思うのですが、言葉にならない憤りみたいなものを、作業という形に変えてぶつけていたように思います。


最初は、大きい組織の決定事項はそう簡単には変えられないだろう。と思っていましたが、
熱意を持って冷静に話し合えば伝わる事もある。というのが分かったのは、大きな収穫でした。
この出来事は、これからの自分の生き方にも大きく影響してくると思います。