アメリカTVライター池田敏さんのご意見を転載します

アメリカTVライターとして活躍されている池田敏さんも
反対の意見を表明されています。
(池田さんには芳名帳へのご署名もいただきました。ありがとうございます)
直接のリンクは都合により出来ませんが、許可をいただきましたので
内容の一部を転載させてもらいます。


「私、HN“池ピョン”ことアメリカTVライターの池田敏も、現時点で決定している「ザ・シンプソンズ MOVIE」日本語吹替版のキャスティングに反対します。

(1)私は日本で放送されたTV版「ザ・シンプソンズ」を、すべてではありませんが、100話以上は見ているファンであり、日本語吹替版に関してはTV版のキャスティングがベストだと思います。ですので、和田アキ子氏、所ジョージ氏、田村淳氏、ベッキー氏の資質に関係なく、TV吹替版と同じキャストで見たい(聴きたい)と単純に望みます。また、「ザ・シンプソンズ」を見ていない方も、多くの日本人は、一時期放送されていたサントリーCCレモンのCMによって、TV吹替版のキャストのほうがなじみがあると思います。

(2)また、この新しいキャスティングを認めることは、TV版と映画版で声のキャスティングが変わってしまうことを助長するように思えてなりません。現在アニメ方面では「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」「ポケットモンスター」などがTVでも映画でも成功を収めていますが、こうした作品の主要登場人物の声優まで、映画版をヒットさせるために変えるということがこのままでは起きかねないと危惧します。むしろ、前出の各作品がTV版と同じ声優陣で劇場でもヒットしていることを考えると、TV版のキャスティングに手を加えることが良い選択かどうか、はなはだ疑問です。

(3)日本語吹替版でホーマー・シンプソンを演じた大平透氏は日本を代表するベテラン声優ですが、その大平氏を降板させてまで、プロのタレント・歌手ではあっても声優としての経験が少ない所ジョージ氏(「アルフ」でアテていましたが経験は大平さんよりも圧倒的に少ない)をキャスティングする理由が分かりません。私は数々のアニメや映画・TVの日本語吹替版で声優陣の演技も楽しみ、今後も楽しみたい1人です。今回の新キャスティングは声優という職業に対する冒涜と考えます。」


全面的に同意します。
池田さん、ありがとうございました。