映画版「ザ・シンプソンズ」声優変更を考える会より皆様へ

2007年8月15日、ザ・シンプソンズMOVIEの声優が変更されると発表されてから始まった抗議活動も約半年がたちました。

先の見えない活動をあきらめずに継続することはとても困難なことでしたが、それを可能にさせてくれたのは「シンプソンズ」という作品が笑いと一緒に送り続けていた製作者のメッセージ、そして、15年間シンプソンズ一家・スプリングフィールドの住民を愛情深く真剣に演じつづけてくれた声優の皆さんのおかげだと思います。

単に表面的に笑えるだけの作品ならばここまで話題が大きくなり、我々もここまで長い期間、抗議活動を続けることはできなかったと思います。良い作品には作り手の魂が込められています。それは受け手である消費者にもしっかりと伝わります。いい加減に吹替えされた作品、出演者が貶す作品をありがたがるほど現代の消費者は愚かではありません。私たちは「TVのオリジナル声優さんが吹替えしたシンプソンズ」が本当に良い作品だと思えたから、色んなことを犠牲にしてでも本気で抗議活動を行うことができました。本気だからこそ多くの人たちがこの抗議活動に賛同してくれたのだと思います。

シンプソンズだけでなく映画は単なる「商品」ではありません。映像・声・音楽の全てが複合して初めて「作品」として完成するのです。どれか一つが欠けただけでそれはもう「完成品」ではなくなるのです。だから、(客を増やすため?の)話題づくりだけのために主人公であるシンプソンズファミリーの吹替え声優を変更したのは、主人公の顔を描きかえるくらい重大な間違いであったと断言いたします。

アメリカでシンプソンズMOVIEを製作した監督や原作者は「ファンが喜ぶ作品を作るために、ファンを試写会に招いて反応をみた」とコメントをしています。日本でも同じことが必要だったのではないでしょうか?世間の反対を押し切ってまで上映したタレント吹替え版はそれだけの価値があったのでしょうか?なぜ、需要の高かった字幕版は2館でしか上映されなかったのでしょうか?20世紀FOXにもそれなりの理由と事情があったのでしょう。しかし、消費者はその理由と事情に付き合ってお金を支払うほどお人よしではありません。評価に値しないもの、欲しくない物にはお金は払いません。評価に値するもの、欲しい物であればいくらでもお金を払います。

私たち消費者は映画会社を介してしか映画を観る事ができません。だからこそ、映画会社には消費者の声に耳をかたむけて、消費者がお金を払うに値するものを提供してほしいのです。
二度と今回のような「誰も幸せになれない悲劇」が起きないように、今後、吹替え版を製作する映画会社には「声の演技」の価値をしっかりと理解して、吹替え声優の人選を慎重に判断をしていただきたいと思います。

そして、20世紀FOX映画にはDVD発売後でも映画第2弾上映前でもいいから、いつか、ファンが真に求めている「TV声優吹替え版ザ・シンプソンズMOVIE」をフィルムにして、大きなスクリーンで上映してくれることを強く望みます。本来、映画は映画館の大きなスクリーンで観るものです。映画会社が映画館の大きなスクリーンを否定し、家庭のテレビでDVDを見ることを勧めることはあってはならないと思います。大きなスクリーンで「TV声優吹替え版ザ・シンプソンズMOVIE」を上映すること、それこそが、15年間シンプソンズを支え続けた声優さんと、映画館でシンプソンズを観れなかったファンに対する償いだと思います。 そんな中、ミスタードーナツのCMがオリジナル声優の大平透さんと堀絢子さんの吹替えで放送されたのは本当に嬉しい出来事でした。映画のキャンペーンにタイアップしたCMで、映画のタレント吹替えではなくTV版の声優吹替えを決定するには様々な迷いや障害があったと思います。それでもファンの気持ちを大事にしてTV版の声優吹替え起用していただいたミスタードーナツに深く感謝いたします。タレント版を見ず、字幕版を見に行く事ができないファンでも、ミスタードーナツのキャンペーンでシンプソンズMOVIEが日本で公開された嬉しさを体感することができました。これこそがファンが望んでいたシンプソンズMOVIEの正しい形だったと思います。改めてミスタードーナツの大英断に感謝いたします。ありがとうございました。

最後に、シンプソンズ声優変更の抗議活動を一緒に頑張ってくれた全ての皆さんに感謝いたします。一人では解決できないこと、一人では続けられないことなど様々な障害がありました。しかし、同じ志しを持つ仲間が集まり、お互いの出来ることを行い、苦手なことを助け合うことで、一滴の水が川となり海に注ぐように大きな力となって声優の皆さんをスプリングフィールドに戻らせてあげることが出来たと思います。
シンプソンズと声優の皆さんのために一緒に頑張ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。そして、これからも一緒にシンプソンズと声優の皆さんを応援してください。ありがとうございました。

声優変更を考える会メンバー一同

考える会の活動歴

今までの大まかな流れをまとめました。

08月15日 声優変更の第一報が報道される
08月21日 BLOG開設
08月22日 声優変更に反対する会として発足・芳名帳設置
09月09日 シンプソンズファン4人で六本木で初会合
       会の名称を「映画版『ザ・シンプソンズ』声優変更を考える会」に・「製作と公開」を目標に
09月10日 20世紀FOX映画へ初電話するもコンタクト失敗
09月11日 声優変更を考える会の発足をBLOGで発表、決意表明
09月12日 20世紀FOX映画へ書留+配達証明で公開質問状送付(期日は20日)
09月14日 会の口座開設(メンバーの寄付金で運営)
09月16日 週刊新潮の取材を受ける
09月20日 週刊新潮発売Skype試験運用。以降、メンバーとの連絡はSkype会議・メンバー用掲示板で行われる
09月21日 20世紀FOX映画へ行き回答を得る東スポ発売
09月22日 公開質問状の回答を発表
09月23日 秋葉原にて決起集会、新メンバー入会
09月24日 BLOG名「声優変更を考える会のBLOG」に変更
       アンケート・署名準備開始。それに伴うフライヤー・ハガキ・Tシャツ・バッジ・ステッカー製作開始
09月29日 第1回ミーティング(以降、毎週日曜日3時間の活動ミーティング)
       署名開始日を東京国際映画祭で「ザ・シンプソンズMOVIE」が初上映される10月26日とする
09月30日 署名活動準備のため、六本木ヒルズ周辺の下見&警察への道路使用許可の質問
10月02日 バーンズ社長役・北村弘一さん ご逝去
10月03日 webアンケート開始
10月05日 キネマ旬報発売
10月09日 署名受付用私書箱レンタル開始
10月15日 麻布警察署に道路使用許可申請
10月18日 サイゾー発売
10月19日 道路使用許可下りる
       20世紀FOX映画でアンケート調査データを発表
10月20日 映画秘宝発売
10月26日 東京国際映画祭で「ザ・シンプソンズMOVIE」が初上映
        大平透さんと考える会が対面、DVDでの復帰の意思を伝えられる
10月30日 一城みゆ希さんBLOGにてTV声優陣DVD製作を発表
       会のBLOGにて大平透さんからの言葉を発表
11月01日 BLOGデザインを変更
       20世紀FOX映画以外のルートを模索開始
11月中  サニー・斉藤氏にコンタクト取る 
11月21日 ミスタードーナツCM放映開始
12月02日 新宿ロフトプラスワンにて活動報告及びシンプソンズファンイベント
12月04日 リチャード・サカイ氏へのメッセージ呼びかけ開始
12月08日 アニメ!アニメ!更新
12月22日 初日・二日目の興行収入分析

連絡・告知

1月25日以降のファン活動等についてのお知らせは、ここに追記していきます。

ファン感謝祭 出演者情報!(4/12)
ファン感謝祭に出演予定の声優さんを発表いたします!!
敬称略、順不同でお知らせします!

大平透
ホーマー

一城みゆ希
マージ
セルマ

堀絢子
バート

神代知衣
リサ

安達忍
マーティン
トッド
ルアン(ミルハウス母)

桜井敏治
ネルソン
オットー
スネーク

中村大樹
ウィガム署長

島田敏
クラスティー
トロイ・マクルアー

辻親八
クインビー市長
カール

鈴木れい子
ティー
アグネス・スキナー(校長の母)

スプリングフィールドのあのキャラ、このキャラを演じる10名の声優さんが大集合!超豪華メンバーです!
本編ではまず、からまないキャラ同士でも、この日だけは掛け合いが聞ける!
スケジュール調整が出来れば駆けつける!というかたもおられるそうで、これからさらに増えるかも!

ザ・シンプソンズ ファン感謝祭」になりました!(3/25)

ザ・シンプソンズ
 ファン感謝祭』
声優吹替え版シンプソンズMOVIE上映会

いよいよTV声優ファン待望の「ザ・シンプソンズMOVIE」DVDとBlu-ray Discが発売されましたが、このたび、
大平さんを初めとするTV版シンプソンズ声優さん主催で、シンプソンズファンにむけた感謝祭を実施することになりました!
待ちに待った「ザ・シンプソンズMOVIE」を、スクリーンで、みんなで観るチャンスですよ!

ふるってご応募ください!

日付:2008年5月4日(日曜日)
開場時間:正午を予定
場所:都内新宿近郊
人数:約500人(完全指定席:定員を越えた場合は抽選となります)
入場料:無料(ただし、所有する「シンプソンズMOVIE」のDVDまたはBlu-ray Discを当日持参すること。レンタル・コピー不可)
主催:シンプソンズ声優一同(代表:大平透
協力:日本俳優連合シンプソンズ上映委員会(シンプソンズファンクラブ)

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※この上映会はDVD&Blu-ray Disc宣伝プロモーションとして20世紀FOXホームエンターテイメントの承認を受けております。
※イベントの様子をブログで写真公開予定です。(会場の全体写真です。アップのときはご本人に掲載許可を取ります。氏名なども同様です)
※託児所などの施設はございません
※大声を出すなど周りの方のご迷惑になると運営が判断した場合、退場していただくことがあります。

以上
シンプソンズ上映委員会

上映会ボランティアスタッフ募集!(3/23)

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声優吹替え版「ザ・シンプソンズMOVIE」上映会のお知らせ!!(3/19)

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ついに発売!「ザ・シンプソンズMOVIE」DVD&Blu-ray Disc!!(3/19)
ついに!
ザ・シンプソンズMOVIE」の
DVDとBlu-ray Disc
発売されました!!

ようやく、ようやくですね!
ザ・シンプソンズ MOVIE (劇場版)
ザ・シンプソンズ MOVIE (劇場版) (Blu-ray Disc)

シンプソンズファンクラブのブログ、開始します(1/26)
http://d.hatena.ne.jp/simpsons333/
ファン活動を継続する有志が集まるファンクラブ、はじめます。
いろいろ模索中ですが、ブログともども、どうぞよろしくおねがいします。

芳名帳のデータ整理、終わりました(2/26)
こちらになります。
http://www.geocities.jp/simpsons_signature/

ザ・シンプソンズMOVIE(字幕版)」公開記念大阪オフ開催のお知らせ(1/29)

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活動を振り返って・6

【30代男性・自営業】
BLOG担当。
職場でPCが自由に使えるのと、はてなダイアリーを前から使っているのもあって、編集権限設定で編集許可ユーザーにしてもらって、途中からBLOG更新を担当する何人かの一人として記事を執筆・もしくは加筆修正しました。
修正時に文体はつとめて丁寧な、フラットなものにしました。親しげに語りかけるような文体では、その人の癖が出すぎてしまい、何かでその人がダウンしてしまった時に代わりの執筆者が真似できず、落差が大きくて困るだろうと思ったからです。あと、普段から妙に明るい文章でも、体力の限界や精神的に落ちているときでは辛くなるだろうというのもありました。そして(シンプソンズらしさというものからは遠ざかるのかもしれませんが)擬音や絵文字、掛け声を使わないようにして、文章としての読みやすさも一応、心がけました。プロではないのであまり自信はありませんが。
あとは「確定していることだけを書いてあるか」のチェックに気を使いました。期待させたり、必要以上に煽ったりするのは、うまくいかなかった場合に難しいことになるからです。
といって丁寧になりすぎても、かえって読みずらかったり、嫌味っぽく取られてしまうこともありうるので、その辺の調整が難しいところです。

【都内在住・30代男性】
「実際に行動することの大事さ」

私は今まで「抗議活動」というものに参加をしたこともありませんでした。「自分が行って何が出来るだろう?誰か得意そうな人に任せてその手伝いをするだけでも協力できればいいか?」と考えていました。そして、初めて「実働」の抗議活動に集まったのはたった4人だったのです。「面倒なことになったな〜」と思いました。しかし、「誰かを待っていたらシンプソンズが取り返しのつかないことになる、自分に悔いが残らないように頑張ろう」と思いました。そうでなければ、シンプソンズを見るたびに逃げた嫌な思い出が蘇ってしまうからです。

会の方針では「ファンの過激な行動で声優さん達に迷惑をかけたくない」ということを大事にしました。また、相手は利益を求めるために存在する企業なので利益活動として判断した方針を「気持ち」だけで覆すのは無理なので「現実的な行動」を重視することにしました。後の決起集会をきっかけに北海道から九州までのファンがシンプソンズのために実際に行動をおこしました。「現実的な行動」とは例えば、企業からの回答を引き出すためには公開質問を申し入れます。ですが、相手がコチラの存在に気づいてくれなければ回答をすることも出来ません。だから、「書留」+「配達証明」で郵送を行いました。私達には特別な「コネ」「スキル」などはありませんでした。それでも、社会人としての「知識」と「経験」がありました。

話し合いをする時は相手がいます。大事なことは「約束は絶対に守る」 「口先でなく行動で信頼を得る」 「ウソをつかない」 です。
個人情報や企業機密を漏洩したり、嘘をつくような人に誰も心を開いて大事なことを話しません。本来、友好関係であるべきシンプソンズファンとFOXの歴史が始まることに重大な責任を感じ、信用とシンプソンズの未来を失わないように心がけました。

考える会は、声優を変更した理由を様々な点から質問し、それが「マーケティングによる判断」という回答を得ました。20世紀FOXは日本のシンプソンズファンの「実数」を知りませんでした。実数を知らないマーケティングなど、社会人なら何の意味を成さないことを知っています。ファンを切り捨てる事がどれだけ企業の損失であるか?ファンを取り込めばどれだけの利益を得る事が出来るか?「ファンの実数」を証明するため、アンケートやmixi利用者でデータを集計し、シンプソンズのファン数を調査しました。
結果としてアンケート数は3000人を越しました。3000人もアンケートをとることなど、まずありません。貴重なこのマーケティングデータは「真のマーケティングデータ」として20世紀FOX映画がTV声優版の上映の有益性を判断する指針として提出し、今後の判断をゆだねています。
世間には、抗議活動を続けて日本でのシンプソンズ自体が衰退するという意見もありましたが、私はこの判断は間違っていると信じていました。それは、「NO」と言わなければ相手に「拒絶」の意思は伝わらないからです。黙っていて、解決するならば、8/15の声優変更直後に、元のTV声優さんたちに戻っていたはずです。何も行動しなければ絶対にTV声優さんのDVDでの復帰はありえませんでした。「実際に映画を観てから」などと言っている時間も無かったのです。世間には「放っておいてもDVDは出る予定だったんだよ」と言っている人もいますが、それは「人の心」というものがまるで分かっていない意見です。

15年間も家族を演じ続けた声優さんたちが本当の「家族」のように、「声優」という仕事に「誇り」を持って打ち込みつづけてきたことに気づいていないだけです。

それを証明するような事が後に分かりました。大平透さんがホーマー役を引退するつもりであった事が大平さん自身から考える会に語られたからです。

声優さんという表に出てこない陰の功労者にはなかなかファンの声も届いていなかったと思います。私達ファンが日ごろからもっと、感謝の声を伝えていれば声優変更も起きなかったかもしれません。しかし、実際に行動を起こしたことで最悪のタイムリミットにギリギリで間に合ったのです。

私は一生忘れません、大平さんからホーマーの声で語れたこの言葉を
「ファンの皆さんの声が届いたから、私は今回の仕事を受けたんだよ。
本当は、今後はホーマー・シンプソン役を降りるつもりだったんだ。
声優の仕事を長年やってきたが、こんなに嬉しかったことはない。」

あの時、抗議のイラストを描かなければ、あの時、集会に行かなければ、あの時、面倒くさくなって放り出していればこの言葉を聞くことは出来なかったでしょう。

「やれない」と「やらない」は別の言葉です。自分がやりたくないことは他人もやりたくありません。
考えているだけでは世の中は変わりません。実際に行動しましょう!何かが変わるはずです。

活動を振り返って・5

【神奈川県在住・女性】
自分の役割は何も特にありませんでしたが、考える会にはいったきっかけは
劇場版吹き替えをタレントのでは何がなんでも嫌だ!!という強い気持ちから
でした。

シンプソンズ歴は10,11年くらいだと思います。
偶然TVKの夕方での放送ではまり本来はwowowで放送してるということ
も家族から教えられ以来wowowの放送見続け、現在はfoxチャンネルで
ずっと見続けています。
シンプソンズファンサイト、昔していたのですが家族の反対もあり更新が
しんどくなってやめましたがシンプソンズグッズはたくさんあり、また
2000年秋にロスで行われたグローヴァルインファンフェスタに参加出来たことは
人生で最大に嬉しいしあわせなことです。

考える会の皆さんでの行動によりDVDでの吹き替えがオリジナルキャストに
なったこと、大平さんがホーマーをやめるつもりでいたのが思い直して
いただけたこと、が結果的に良かったと思っています。

今後は、シンプソンズファンを増やしていく、シンプソンズを盛り上げていく
何かでお手伝い出来ることがあれば幸いです。

【大阪在住・30代男性】
せりぞうさんを通じて「考える会」のブログにイラストを何度か載せて頂きました。
はじめはタレントを皮肉ったりFOXに怒りをぶつける絵を描いていたのですが、
「もっと違う表現はないかな?」と考え、声優さん+シンプソンズファミリー、という
絵を数点描きました。これなら本家にもないオリジナリティーが出ますし、声優の皆さんと
キャラクターとの「絆」のようなものが描けて良かったのでは、と思っています。

また大阪オフ会にも参加させていただきました。メンバーのnakaoさんに素晴らしい
会場を用意していただき、viewbooさんに見せて頂いた貴重な映像の数々は本当に
自分にとって得るものが多かったです。「ちょっと面倒だな…」と思うことでも実際に
動いてみると思いもかけない収穫があるものだな…と思った次第であります。

皆様、ありがとうございました。

【神奈川県在住・男性】
撮影・編集担当

友人からPanasonicのAG-DVX100というカメラが借りられたので、その友人とともに決起集会に参加し、皆さんのメッセージを撮影して、PCにて編集し、大平さんたちに送らせていただきました。
メッセージだけでは物足りなかったのでそれまでに撮った映像を組み合わせて「ストーンカッターズのテーマ」をかぶせてみたんですが、結成から2週間くらいではいかんせん素材が足りず、決起集会の後の居酒屋での懇親会がかなりの割合になってしまい、「ただ飲んでるだけじゃないかこいつらは」という映像になってしまいました。
字幕を打つ時にはシンプソンズっぽいフォントは何かなと会の皆さんに意見を聞いて、「えるまー」というのがいいんじゃないかということで使わせていただきました。
真っ白いDVDでは味気ないので、これもまた会のメンバーでDVDの表面に印刷できるプリンターを持っている方にお願いして、ピンクのドーナツの柄にしていただきました。
編集しているときも「これを大平さんたちが見るのかもしれない」とドキドキでしたが、実際に見てもらって、しかも喜んでもらえたとのことで、今回の件の何かの助けになったとしたら、本当に感無量のひとことです。
これから、ロフトプラスワンで撮影した皆さんのメッセージと、今までに撮りためた素材を組み合わせて、もう一度「ストーンカッターズのテーマ」をかぶせ、今度こそ秘密結社っぽい映像を作りたいと思います。

【神奈川県在住・女性】
私はザ・シンプソンズファンというよりも、声優のキャリアのない有名人起用で著しく質の低下した吹き替えを聞かされることが不愉快でたまらない者です。
そしてザ・シンプソンズのオリジナル声優の方々のファンです。
劇場版ザ・シンプソンズの声優変更を知った時、絶対に阻止しなければいけないと思いました。 
私は特殊能力などは持ち合わせていませんが、できる限りのことをしたいと思い、「声優変更を考える会」の決起集会に参加しました。 
まず、私が求めるのはあくまでも劇場版制作でしたから、会の方針決定の際に『オリジナル声優のDVD制作を落とし所にする』ことだけは絶対反対しなければならないと思いました。
色々な意見がありますが、私はDVDは初めからオリジナル声優版で作られるだろうと考えていました。 タレントの名前につられて劇場に足を運ぶ人をターゲットにDVDを作成するとは考えにくく、多分、確実にDVDを欲しがっている従来のザ・シンプソンズファンの望む形になるだろうと思ったからです。
そのような、人を馬鹿にした虫のいい話を許してたまるか、と思いました。 そして、声優版DVD収録の運びとなったときに、劇場版の吹き替えを受けた声優さん、拒否した声優さん、オリジナルシンプソン一家がスタジオで再会したときに、どんな空気が流れるのか?などということまで私の妄想は広がり、ザ・シンプソンズという作品に対する愛情があれば、このような心無い決定はなされないはずなのにと、このような決定をしたFOX映画に対する怒りがこみ上げました。

素晴らしい才能を持った『考える会』の方々に混じって、私ができたことは、我々の活動を多くの人たちに知ってもらうようにmixiなどを使って広めていくこと、署名活動の際のコスプレ用意、関係各社に一般の声を諦めずに届けること、それから『考える会』の打ち合わせの際には、自分の意見を臆せず伝えることぐらいでしょうか。

声優変更発表を聞いた直後の、怒りに任せた行動と比較して、決起集会後の考える会の活動は穏やかで、物足りないと感じた方も多かったのではないかと思います。 できるだけ平和的に最大公約数の利益を確保しようとした結果であります。
私は会の方針に賛同しましたのでそれに従いましたが、個人的には絶えず不満をぐっと抑えているところもありました。 
この期に及んでは、この問題に関わる誰もが苦い思いをする結果になっており、一人勝ちを許さなかったことがせめてもの救いかなどと自らに苦しい言い訳をしております。

『オリジナル声優のDVDが出るなら我慢しよう』と思っている人は心に余裕がある人で、『オリジナル声優版も劇場公開しなきゃ許さん!』ってまだ思ってる方は心の貧しい人です。
と誰かが言ったとか言わなかったとか・・・。
そうです、私は心の貧しい人です。
劇場公開を明日に控え、もう敵も、恨むべき相手もよくわからなくなってしまったのに、今でもしつっこく怒っています。

活動を振り返って・4

【埼玉県在住・20代男性】
8月15日(水)、もうそれから4ヶ月が経過していることに驚かされる。その日は映画の声優発表記者会見が行われ、このとき初めてタレントが声をあてることを知り、強いショックをうけて慌てふためいたのを覚えている。

どうしたら良いのかまったくわからない。某掲示板にでも書き込んでみようかと考え掲示板を覗いてみた。どうやら自分は若干乗り遅れていたようで、自分が思っていたことは既に書込みがなされていた。どうやら仲間は日本中にいるらしい、これは何かが起きるぞ。

そうは言っても自分が先導してシンプソンズをどうこうしようとするとやはり壁があり、また「出過ぎたマネをしているのではないか?」という懸念が頭によぎり積極的に活動するに至らなかった。このときの消極的な姿勢は今でも自分自身の好ましくないところでもあるが、所詮1人の力では限界があるという事を考える会に入ることで、シンプソンズファンの方々の言葉を聞くことで思い知ることになる。

程なくして反対派(賛成派なんていないわけだが…)の中に目立った動きをする人(達)を発見!「これは行動起こす奴がいるな。」と思い調べてみたらあっさり見つけることができた。

「決起集会を開きます」すごい奴がいたものだ。悩んだあげくギリギリになって決起集会に参加することにした。以上が今現在「声優変更を考える会」に身を置くことになった経緯である。なんてことはない、実は自分が思っていた以上に自分はシンプソンズファンだったということだ!



会の年齢層を知ったとき、同時に自分が一番年下(後にもっと年下が参加)だという事を知った。何故か不思議とジェネレーションギャップを感じなかったが、まわりが全員年上でしかもある程度はなれているというのだから、失礼の無いように振舞わないといけないと思った(←本当か?)。しかしシンプソンズファン全体の年齢層を考えた場合自分と同じ年代がもっといても良いはずなのだが…。

もうひとつ会の構成として、会の中にはいわゆる業界人なんていうのは1人もいなかったし、強いコネがあるわけでもなかった。だがある程度の人数が集まったことで、それぞれが多彩な能力を発揮し、活動の幅を広げていたことにちょっと感動していた。

そんな中において、「自分はあまり役に立っていないのではないか?」という不安を抱き、「何も出来ない、いや、しようとしないのは会に参加している意味を失ってしまう。」と思うようになり、最悪でも会議に参加し、発言することを心がけるようになったのは会の真剣さが伝わってきたからだ。

前述にあるように、定期的に行われる会議に参加してはいたが、会の一員として特に決まった役割を負っていたわけではなかった。それでも「役割は自分で見つけるしかない、やれることをやろう。」そう思ってからは、情報収集を中心とし個人的に動いた部分も含めて自分なりにではあるが納得いく活動ができたと思う。いささか雑多な内容だったのは申し訳ないところだが…。

最後に、この文章を書いている12/12時点で、自分はまだ試写会や先行上映会などには行っていない。つまりまだ映画を見てはいない。映画館へ行くのが非常に待ち遠しい反面、全国の字幕公開規模と東京以外のシンプソンズファンのことを考えるといたたまれない気持ちになる。最高の映画を最高の状態で大きなスクリーンで見たいのはみんな同じはずだと思う。

【埼玉県在住・30代女性】
シンプソンズのキャラクターは、10年以上前から知っていたのですが、
今思い返すと、動画で初めて見たのはCCレモンのCMかもしれません。
バートとリサが登校するときに忘れ物をし、最後にホーマーが服を着忘れて出勤するシーンを見た時、
ホーマーのあまりのおバカっぷりに「この人、ただ者ではない」と興味を覚えました。


その後、英語版のシンプソンズのビデオを借りる機会があり、そこからはまりました。
言葉が分からなくてもホーマーのすごさは充分に伝わり、なんとかセリフを理解しようと同じビデオを何回も見続け、海外旅行に行く友人がいたらお土産にビデオをお願いし、最終的にはビデオデッキに接続すると字幕が出る機械まで買い、必死で見ていました(DVDとケーブルTVの存在を知らなかったのですね)


そしてやっと、ケーブルTVの存在を知って日本語でも見られるようになったのですが、
英語版と日本語版で、声に全く違和感がないことにまず驚きました。


アメリカで映画が制作されると聞いた時は、アメリカまで観に行こうかとも考えたのですが、
日本でもきっと上映されるだろう。そしたら初日はスターウォーズの時のように、
お祭りみたいになるんだろうなあ。と、それはそれは期待して、待ちこがれていました。


声優変更の話を聞いた時、最初は「ガセだろう」と聞き流してしまったのですが、
どうやら本当で、しかも家族全員変わってしまうと知った時は、怒りと絶望感で呆然となってしまいました。
何とかしなければ。でも一人では何から始めたらいいのか分からないし、どうしよう・・・
と思っていたところに決起集会の話があったのです。
とにかく、こんなに怒っている人がいるんだという事を伝えたかったので友人と参加したのですが、
会議室に入った瞬間「部屋を間違えた?」っていうくらい、部屋中が緊張感でみなぎっていて、即座に帰りたくなりました。
結局、話が進むにつれて、みんな同じような思いを持ってここに来ているということが分かって、
最後には「参加してよかった」と思ったのですが。


当初、署名活動をする予定だったので、署名用紙を作ることならお手伝いできると思い、
署名用のフライヤーとハガキを各1000枚作成しました。
街頭で配る他にも、お店や映画館など、いろんな場所に置いてもらう予定だったので、どこに置いても目立つように、またこの問題をあまり知らない人にも理解してもらって、協力してもらえるように。というのを念頭に置きながら作っていましたが、署名運動をする前にDVDの決定があったので、この署名用紙は(残念ながら?)お蔵入りとなってしまいました。
毎日仕事から帰って、明け方まで作業をしましたが、今考えてみても、体力的にも精神的にもよくやったなあ。と思うのですが、言葉にならない憤りみたいなものを、作業という形に変えてぶつけていたように思います。


最初は、大きい組織の決定事項はそう簡単には変えられないだろう。と思っていましたが、
熱意を持って冷静に話し合えば伝わる事もある。というのが分かったのは、大きな収穫でした。
この出来事は、これからの自分の生き方にも大きく影響してくると思います。

活動を振り返って・3

【神奈川県 葉山霄】
 葉山です。
強いて言えばイベント担当ですか。
シンプソンズ歴は13年ぐらいじゃないかと思います。

 基本「会」とか嫌いなので、外側から観てるだけのつもりだったのですが
タレント吹き替えの予告観て、危機感を募らせたというのが一番です。
 あんなもの公開しちゃいけねぇ。

 会の皆さんが、実務的作業を黙々とやってるのには頭が下がります。
自分もアレコレやってるので、趣味にかかわることで負荷がかかるのがどれだけ辛いかよく分かります。

 ロフトプラスワンの提案も、「何をやってきたか」をまとめる意味でちゃんと発表するべきだと思いました。特に声優陣をつなぎ止めた功績は大きかったと思います。誰もが普通の人なのに顔を見せてファンですと名乗ったところから、事態が変わっていったと思います。

 とりあえず当面多忙のため実体活動からは離れますが、
プラスワンの次回に向けて何かやりたいと思います。
 なんか区切りがないと集中できないというのもありますので。

 会に関しては「みんな素人! ファンのプロなんていない!」
だと思います。
 だから、シンプソンズのために何かしたいという人が、これからもじゃんすか
集まって欲しいと思います。
「何かやる」と言うことは責任を伴う行為ですから、それだけは分かって
来て欲しいです。

【都内在住・30代女性】
<自分の思う役割>
代表、副代表の補佐的な役割

<それまでのシンプソンズ歴>
初めてシンプソンズを知ったのは14年前に古着で購入したバートマンのTシャツが最初でした。その後、TVKシンプソンズを見始めてFOXチャンネルを契約しずっと見てます。7年ほど前にはシンプソンズのファンサイトを一時期運営をしたこともあり。今では家中がシンプソンズグッズであふれ、シンプソンズは私の生活の一部です。シンプソンズなしの生活はありえません。

<考える会に入ったきっかけ>
声優発表当初、私は自分の力ではどうにもできないことと判断し半ば諦めてました。そんな時ネットで反対をしているmixiのコミュやブログを何件か発見しました。その中でも具体的な活動に起こそうとしていたせりぞうさんのブログが1番リアルで確かな手ごたえを感じ会の活動に参加しました。

<入ってどう思ったか>
会のメンバーがほとんど皆同世代であったことに驚いた事と自分以外にもシンプソンズに対して熱い思いを持っている人が沢山いたことが嬉しかったです。

<それから実際に自分の取った行動・した活動>
決起集会DVDのデザイン、mixiを使ったデータ作成、警察へ道路使用許可の申請、2回目のFOX訪問など行いました。
その他、毎回ではありませんが毎週日曜に行われるミーティングにも参加しました。

<大変だったこと>
シンプソンズと自分にためと思って活動していたので苦と思ったことはありません。

<そして現在どう思っているか>
結果的にDVD作成までいけたことに対し会の代表、副代表への感謝の気持ちと、会に参加して本当に良かったと思ってます。
そしてなにより、ホーマー役の太平さんから直々に感謝のお言葉を頂けたことが何よりの誇りです。

<これから何をするか>
体調を崩しているため今までのように会には参加できませんが、微力ですが今後も会をサポートさせて頂ければと思います。

今回の問題を通じて芸能人を安易に起用する映画製作会社への警告ができればと思います。
プロの声優ではなく芸能人の吹き替えを見たいと思う人はその芸能人のファンだけという事をいい加減分かって欲しいです。


J-CASTニュース 有名タレント「アニメ」声優起用 「本職」が失業危機、転職も
http://www.j-cast.com/2007/12/11014366.html