各界の反応その3

映画評論家の町山智浩さんが先日の声優発表の際のコメントに苦言を呈しています。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20070907

ホーマーの本当の声優である大平透さんと、声優という職業に対してあまりに失礼だ。

「もっとギャラください」って、所ジョージが今回一回だけの吹き替えでもらうギャラよりもケタ違いに少ないギャラで、声優さんたちは、十年以上、真剣に演じてきたのだ。

 せめてこれくらいは言うべきだろう。

「ファンのみなさんが親しんでいる大平透さんの代わりに私がホーマーに抜擢されたことに責任を感じております。大平さんには及びませんが、一生懸命やらせていただきます」

 それが、芸能界の大先輩とファンに対する礼儀じゃないの?

おっしゃるとおりです。
町山さんは最後にこうまとめられています。
 日本の声優文化は、オリジナルのキャラや演技の口調ばかりか内面までもを表現し、さらにそれを日本的に違和感なく聞かせるという努力の上に培われてきた伝統芸であり職人芸なのだ。

それを、声優どころか、まともに演技の勉強もしたことがないタレントたちに知名度目当てでやらせてはいけない。


一字一句すべてに同意します。
FOXさん、考え直してください。


吉本興業ダイノジ・大谷さんもご自身のBLOGで今回の声優変更に反対の意見を表明されています。
http://mycasty.jp/ohtani/html/2007-09/09-06-819629.html

僕は芸人さんが声優をするのが嫌だというわけではないです。
むしろ芸人さんには未経験であろうといろんなジャンルの素材としての芸のスキルの高さを感じています。

だからこそ、芸人さんにとっても得になるキャスティングや配役が大事だと思うのです。
全体の世界観を壊してまでやることではないと思うのです。


そこには「愛」だけがかけていると思うのです。
シンプソンズ」は配給会社や制作した会社だけのものではないのです。


何度も言いますが、アニメや漫画は文化やと思ってます。
有名人ではなく職人がしっかりと演じる凄さのほうが、確かに話題性に欠けるかもしれませんが作品としてのクオリティが守られるときがあります。

それはその作品にとって長い目で見たら絶対にプラスだと思います。


以前、山寺さんの勇気ある発言を見たときと同じような感動を覚えました。
大谷さんの意見に賛同し、その勇気を尊敬し、感謝します。