ホテル・ルワンダの公開を求める署名活動

2年ほど前、「ホテル・ルワンダ」という映画の劇場公開を求める署名活動がありました。


ホテル・ルワンダ」とは、アフリカの民族紛争をテーマにした映画で、ある部族が敵対する部族を虐殺していた時、被害を受けていた部族の1000人以上の人をホテルの支配人が身を挺してかばい、虐殺から救ったという内容の映画です。

この映画は当時、アメリカで非常に高く評価され、日本でも公開が待ち望まれていました。
日本の映画ファンは、この映画が公開されるのを強く望んでいましたが、残念ながら日本では公開される予定がありませんでした。
当時、mixiホテル・ルワンダの主演俳優「ドン・チードル」のファンコミュニティーの管理人をしていた主催者のところに、「公開運動をやりませんか?」と同じくファンの人がやってきて、公開運動は二人から始まりました。
http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/
最初、全く何をすればよかったか分からなかった状況からスタートし、思案を重ねて「署名活動」を行うことを思いつきます。そして、その考えに賛同するファンや協力者が集まり、応援者のBLOGで公開運動のことを紹介され、さらに大きな動きになりメンバーを増やし、公開運動の規模が大きくなっていきました。

オンライン署名と、映画館等に紙の署名用紙を置いてもらい、5000人分の署名を集めることが出来たとき、まだ公開された事がない映画に5000人ものファンの期待が集まったことを映画配給会社が高く評価し、ついに日本での公開が決定します。

最初は小規模な公開規模だったものが、映画の評価の高さが話題を生み、次第に公開規模は拡大され東京以外の都市でもその後順次公開されていきました。
声優変更を考える会ではファンが映画会社を動かした実例として、ホテル・ルワンダ公開運動の主催者の方に連絡をとり協力を求め、決起集会に参加をしていただき、具体的な活動方法などを参考にさせていただきました。
ホテル・ルワンダ」の劇場公開を求める運動も、一滴の水がやがて川になり、ついには海に注ぐように大きく発展していきました。そこに流れているものはひとえに「素晴らしい映画を映画館で観たい!」という願いだったのだと思います。
その「ホテル・ルワンダ」運動を参考に「ザ・シンプソンズMOVIE」声優変更に反対する運動が行えたように、今後、作品のために何かをしなくてはと思う人たちが現れた時、参考にしていただければと願い、次回以降はさらに具体的な活動方法について発表を行います。