冬コミ・シンプソンズ同人誌「The Simpzone!」の紹介

ザ・シンプソンズのファンサイト「OH!シンプソンズ」の管理人のゲッツさんから、
同人誌「The Simpzone!」をいただきましたので紹介させていただきます。

この同人誌はシンプソンズファンのゲッツさん、viewbooさん、日向温さん、りぃべさんが執筆をされていて、今号でVOL.2になります。
今号の特集はシンプソンズグッズの紹介です。執筆者の皆さんが秘蔵のコレクションを紹介されています。
注目はシーズン2エピソード15「デトロイトの嵐」に登場した車「The Homer」のプラモデル製作記です。この車は、ホーマーが自分で車を設計するというカルロス・ゴーンも真っ青なスーパーカーです。カルロス・ゴーンルノー・日産を赤字から黒字に見事に再生させましたがホーマーは……
このエピソードには知る人ぞ知るホーマーの兄ハーブ・パウエルも登場するので必見です。ハーブ兄さんの吹替えの青野武さんはにせウルトラマンで有名なザラブ星人の声も担当されてますね。

コラムには、東京国際映画祭でゲッツさんが観た「ザ・シンプソンズMOVIE」のレポート、米国のマージ吹替え役の俳優:ジュリー・カブナーの特集、台湾のミスタードーナツでのコラボキャンペーンなど盛りだくさんの内容となっております。声優変更を考える会も声優変更問題について寄稿をさせていただきました。

「The Simpzone!」は2007年12月29日〜12月31日に東京ビックサイトで開催されるコミックマーケット73で委託販売されます。全28ページ・500円になります。
12/29(土) 東地区E−50b「ケペル倶楽部」さん
12/31(月) 西地区れ−68b「WARMACHINE」さん
(12/30は委託販売は行われないのでご注意ください)



もう一冊紹介です。「The Simpzone!」の兄弟誌、眠田直さん主宰の海外カートゥーン研究誌「TOONGUIDE〜2007年冬の増刊号」。合わせてお読みいただくと海外アニメについての世界が広がります。コチラにはゲッツさん、viewbooさんが「FUTURAMA」ネタのパロディを寄稿されています。

FUTURAMA」はマット・グレーニング原作のアニメシリーズです。シンプソンズと同じテイストの、1000年後の世界が舞台のSFアニメです。残念ながら日本では未放送なのでファンは海外からDVDなどを購入して視聴しています。
「TOONGUIDE」について詳しくはこちら↓
http://homepage3.nifty.com/mindy/news.html

コミックマーケット73の案内はこちら
http://www.comiket.co.jp/info-a/C73/C73info.html

ゲッツさん、viewbooさん、日向温さん、りぃべさん、ありがとうございました。

予想興行収入

id:SERIZO:20071214:p6で示した通り、
考える会は、TV声優吹き替え版の集客数の最低値を233,051人と算出し、
字幕+タレント吹き替え版の予想集客数を「TV声優版が無ければ字幕版も見に行かない」などの意見を考慮し、
62,465人と分析しています。
これは、TV声優版を上映した場合の1/5以下の数字です。

62,465人の売り上げを入場料1,300円で計算してみると
予想興行収入は、62,465×1,300=81,204,500円となります。
1億円に到達するかどうか微妙な情勢」という記事も書かれています。
上映回数がドンドン縮小されている現状ではこの数字すら到達は難しいかもしれません。
お台場での字幕版上映は1/11までとなっています。
20世紀FOX映画には、1/11以降、字幕版フィルムを休ませることなく、全国上映を行ってくれることを強く望みます。











グレイシー・フィルム社長リチャード・サカイ Richard Sakai氏へ、
日本のシンプソンズファンのメッセージを届けてください!
自分の端末(携帯電話)からは書き込めない!というかたはここのコメント欄に書き込んでください!転載します!

http://blog.goo.ne.jp/bluela/e/7f7c95aa46b0baaf06c9c02fc8b178e1

興行収入について

12月15日に初日を迎えた「ザ・シンプソンズMOVIE」の土日(15,16日)の興行収入*1が発表されました。
作品の興行を予測する上で、初日と二日目のデータは非常に重要であると言われています。
http://www.boxofficemojo.com/intl/japan/?yr=2007&wk=50&p=.htm

シンプソンズは16位です。

66スクリーンで公開(うち字幕版2、タレント吹き替え版64)、
土日の興行収入は69,746ドルで、1ドル113.329円で換算して、
7,904,244円。800万円に届かずです。
1スクリーンあたりの平均興収は1,057ドル=119,789円。12万円弱。
そして先行と先々行上映を合わせた累計興収は74,049ドル、8,391,899円。

15日、16日のTOHOシネマズ六本木ヒルズとお台場シネマメディアージュのチケットはどの回もほぼ完売状態。
掲示板の書き込みやブログのレビューなどで「字幕版を観ようと足を運んだのに、満席で入れなかった。予約が必要だった」という報告が見られました。
一方の、日本全国で上映されているタレント吹き替え版の方は、「初日なのにほとんど誰もいません」「客は三人だけだった」「自分一人の貸し切り状態」などの声が相次いでいます。


興収790万円ということは、全員が1,300円*2で入場していると仮定すると、
日本全国でこの2日間に、約6,077人が鑑賞に訪れたことになります。

そして、六本木(108席)は土曜日5回・日曜日3回、お台場(154席)は1日2回上映。
それぞれの劇場の入場者数は以下の通りです。

六本木
15日108人×5回≒500人(深夜2:50は満員ではなかったということなので減らした)
16日108人×3回=324人
合計:824


お台場
15日字幕(4回うち深夜2回)141人、吹き替え(4回)91人
16日字幕(2回)76人、吹き替え(4回)113人
字幕合計:217人 吹き替え合計:204人

ということで、土日に字幕版を観た人の数は合計約1,041人。
1スクリーンあたり、520人です。


そして6,077−1,041=5,036ということで、
残りの5,036人がその他の全国の劇場に訪れた観客数ということになります。
64スクリーンで5,036人ということは、タレント吹き替え版を土日に観た人の数は、
1スクリーンあたり、79人ということになります。


まとめると、
字幕:吹き替え=520:79≒7:1
字幕版はタレント吹き替え版の7倍近く支持されているということになります。


これはid:SERIZO:20071214:p5で示したアンケート、
http://q.hatena.ne.jp/1191045524
http://q.hatena.ne.jp/1191049077
の結果よりも、さらにシビアな開きでした。

*1:入場料から得られる売り上げ合計のこと。

*2:当日、前売りや各種割引などから出した平均値。あくまで概算です。

声優変更問題の報道メディアの取り扱いについて

また池田さんは、「ザ・シンプソンズ」の声優は日本の吹替の歴史に残るような最高のメンバーであるのに、それを変更するのはやはりおかしな判断であると言われています。
このことについて雑誌以外、たとえば新聞も声優変更に問題提起をしてもよかったのではないか、芸能人が記者会見をすれば翌日にテレビで報道されるのに、作品の根幹に関わる声優変更について触れない日本の報道メディアにも苦言を呈していらっしゃいました。
また、ファンの一人一人が、おかしいことにはおかしいと声を上げていくことも大事にしてほしいとメッセージを送っていました。











グレイシー・フィルム社長リチャード・サカイ Richard Sakai氏へ、
日本のシンプソンズファンのメッセージを届けてください!

http://blog.goo.ne.jp/bluela/e/7f7c95aa46b0baaf06c9c02fc8b178e1

映画秘宝の取材秘話

池田さんはこのときのシンプソンズ取材がきっかけで、今回の声優変更問題について映画秘宝07年12月号でカラー6ページにもわたる“『ザ・シンプソンズ』のすべて“を執筆されました。

誌面ではまず、読者にシンプソンズがどんな作品か、その面白さを分かってもらえるよう丁寧に解説し、15年間にもわたる日本でのシンプソンズの歴史を紹介した上で、声優変更問題を徹底検証していただきました。
しかし、原稿が掲載されるまでには険しい道のりがありました。20世紀FOX映画の担当者に取材の申込がなかなか届かず、タイムリミットぎりぎりにようやくコメントをもらえたそうです。そして、雑誌の誌面なので「ザ・シンプソンズ」の画像が必要となり、FOX映画からは映画版の画像を1点借りたものの、他の画像はTV版を放送しているFOXチャンネルから借りたという顛末もあったそうです。


池田さんは雑誌発売後、各誌の年間映画ベスト10を選ぶため、「ザ・シンプソンズMOVIE」の字幕版をFOX映画の試写室に見に行き、受付の担当者に「映画秘宝の池田です」と自己紹介したところ、「ハイ、読んでいます」と言われてヒヤリとしたそうです。
ちなみに20世紀FOX映画は初期のマスコミ向け試写では字幕版を見せたのに、公開劇場の大部分は吹替版であるというおかしな現象が起きています。


池田さんは、20世紀FOX映画全体が決して悪いわけではなく、タレント起用を決定した、恐らくは上層部の誰かが悪いというように思われたそうです。
また、「踊る大捜査線」を例に、今回の「ザ・シンプソンズMOVIE」のプロモーションに関しては一般的にいわれている映画、DVD、TVという“FOX-JAPAN”の3社の連携がうまくとれていなかった気がするとも思われたそうです。

ザ・シンプソンズ・グローバル・ファンフェスト


当時、本国のFOX*1からWOWOWに対して招待の打診があった際、渡航費・滞在費はすべて日本側で負担せよという申し出だったにも関わらず、大平透さん*2は真っ先に手を上げ、自費でアメリカまで行かれました。


右後ろに見えるのが映画「ダイ・ハード」の舞台「ナカトミ・プラザ」にもなったFOXのビルですね。




その会場で大平さんとアメリカのホーマー役声優ダン・カステラネッタさん、原作者マット・グレーニングさんの3人は、固い握手を交わしました。

このとき、大平さんはカステラネッタさんのことをあまりご存知でなかったらしく、「あなたは僕よりずいぶんと若いんだね?僕はスーパーマンのころから声優をやっていたんだよ」と自己紹介。それを聞いたカステラネッタさんが「僕は若いですけどハゲてますから(笑)」と帽子を脱いで切りかえすと、大平さんも「僕も最近はねぇ」とおっしゃってご自分の帽子を脱ぎ、日米のホーマーが顔を見合わせてニッコリ、という一幕もあったそうです。

*1:TV放送部門かTV製作部門かは不明。

*2:当時71歳。

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アメリカTV・映画ライター池田敏さんのお話

2000年秋にアメリカのロサンゼルスで3日間、ザ・シンプソンズ・グローバル・ファンフェストが開催されました。
中でも3日目はセンチュリー・シティにあるFOX撮影所をスプリングフィールドの街に見立てる一大イベントとなりました。


池田敏さんはホーマー・シンプソン役の声優・大平透さんと一緒に渡米し、
取材記事を映画秘宝2001年5月号に書かれました。

これは、id:SERIZO:20071208:p1で予告いたしました、ロフトプラスワンにおける池田敏さんの話の詳細です。